2018-06-22

平成30年7月(第83号)

山菜初心者の自分たちですが、更なる初心者を連れて、ワラビ採りに行ってまいりました。初めのころは、やはり山形に住んでいるのだから、山菜を取らなければイカンと思い、ウルイっぽいやつとか、ミズっぽいやつとか、一応採ってきては見た物の、針金のように固かったり、よく見ると、ヤケに艶々していて怖くなったりして、結局一生懸命集めて、家に帰って全部捨てました。山道にグミっぽい実を発見し、口に入れたところ2時間ほど苦みが取れませんでした。帰って調べてみたら、ヒョウタンボクという、名前は間抜けなのに、えげつない毒性の実だったことが判明し、その後は攻めの姿勢を一転してワラビを専門とする穏やかな山菜初心者に戻りました。ちなみにヒョウタンボクを調べて怖かったのは、説明書きに「毒性(成分不明)嘔吐 下痢 痙攣 昏睡」と書いてあり、その「毒性の成分不明」の部分が、やたら怖く感じたわけです。現代科学で解明されていないのは、プラシーボ効果とヒョウタンボクの毒性位ではないでしょうか。その点ワラビは裏切りません。コゴメだかゼンマイだかの、いわゆるかじかんでる系も、全く何が何だかわかりません。考えてみれば、子供の恐竜図鑑などを見ても、どう猛なティラノサウルとトリケラトプスの死闘の後ろで、プテラノドンの下にシダ植物はさも当然のようにかじかんでおり、その歴史から見れば、人間なんてちっぽけなものと思います。というわけで、ワラビ採りの中でも定番中の定番である、三瀬の八森山スキー場に行き、毎年綿棒クラスのワラビをむしり取ってきている訳ですが、今年は其処に山菜スーパー初心者コンノ親子を誘って行って来ました。7歳児二名と5歳児1名は、わらびを採りつつ蛇の死骸をつついたりしながら、なんとか登頂を果たしましたが、お母さんが山麓付近を離れようとしません。頂上から見ると赤い点の様に見えます。もしかして苦々しく思っているのかなと、そそくさと下山して行ってみると。「マダアル」と言っています。まだ有る?「もしかしてこの山のワラビ全部採るつもりですか?」と聞いた所、パンパンのビニール袋を抱えて「この山にあるワラビ、全部持って帰ります」という答えで驚きました。うちだけでも相当の量を採ってましたので、とても食べきれないと思いました。ツルンと喉を通るワラビ餅にして、黒蜜をかけてごくごく飲もうと思い、帰ってネット検索した所、「まず始めにわらびの地下茎を…」と書いてあり、マウスを放り投げました。
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2018-06-22

平成30年6月(第82号)

嫁に怖いものを聞きました。発展途上国の食べ物を食べてピーピーになるのが怖いそうです。オプションでおなかが痛くて、うずくまっているところに野良犬が来て匂いをかがれたら、より怖いそうです。車を運転している時、UFOが飛んで来て、勝手にGPSの様な便利グッズ的なヤツを埋め込まれるのも怖いらしいです。でも特に怖いのは「幽霊電車」だそうです。幽霊電車、名前バリ怖いです。一体全体それは何なんだと聞いた所、見当もつかないとのこと。幽霊電車の存在を認めて、電車もろくに通らない鶴岡で幽霊電車に恐れおののいているのに、その内容が「わかりません」では、ちょっと筋の通らない話です。そもそも鶴岡で走っているのは、電車では無く汽車です。よく話を聞いてみると、子供の頃に、図書館かどこかで、タイトルだけを見たのだが、怖くて中を見ることは出来なかったのだそうです。しかし、そのタイトルから、どんどんと自分で勝手に幽霊電車を想像し、もう、いてもたっても居られないくらい怖く、もう中年ど真ん中の今も、ただひたすら怯えて生きているのだそうです。ご苦労な話です。嫁が想像するには、普通に電車にのると、その時は日常的なのですが、気がつくと、もう周りが幽霊だらけのウッジャウジャの超満員状態で、もう軽く幽霊がはみ出す程パンパンに詰まった状態で、どこか知らない遠くに連れて行かれるのだそうです。成る程と思いました。僕のイメージ上の幽霊電車と違います。結果的にどこか知らない遠くに連れて行かれるのは、否めないとして、過程が違います。幽霊というものは、やはりチラリズムの要素を多く含んでおり、幽霊でパンパンになったら、ちょっと違います。幽霊の淋し気な希薄感というか。頭にシャンプーの原液を、いくらてんこ盛りにしても洗浄できないのと同じで、幽霊も、やはりある程度薄まっていないと本領は発揮できないと思うのです。自由に動けないというか。適正な希釈倍率や水分活性というものを無視しては適正な効果は得られません。そもそも一人ひとりの幽霊にそれぞれ長い悲しいストーリーが有り、その背景から醸し出される悲しみやら呪いやらが、もうグッツグツに発酵して成熟し撹拌され、それが満を持して幽霊になって現れるわけで、それが二人同時でもややこしくなります。お菊さんとお岩さんが一緒に出てきたら、怖さ倍増とはならず、なんだか面倒くさいヤツら、みたいになります。話なげーよ、みたいな。それが事もあろうに、電車一両パンパンの状態で出てきたら、もうひとりひとりの背景とかそういうのではなく、結局戦略としては、見た目の怖さを全面に押してゆくしかなくなると思うのです。それって幽霊でしょうか?最初のインパクトで勝負するのは幽霊ではなく、おばけです。なんなら電車いっぱいのミミズの方が、まだ攻撃力がありそうです。という訳で、僕の想像する幽霊電車には、幽霊はちらほらしか出てきません。そんでどこか知らない遠くに連れて行かれます。しかし本当の幽霊電車というのは、どんな話なのでしょうか。
2018-06-22

平成30年5月(第81号)

小さい男の子が2尺(約60cm)~6尺(約1m82cm)位の長さの棒のことを、生まれつきこよなく愛するのは、習性でしょうか。それとも科学的に解明されているのでしょうか。大人になった今でも、男子たるもの棒があったら、とりあえず手に取り、意味もなくフリフリしたり、右手で持って左手でペチペチするのは、XY染色体のYのところに含まれている、なんかよく解らないバカな遺伝子の影響では無いかと思います。手ぶらで山に登っても、男子は帰りに必ず杖をついています。その杖も、初めは貧相ですが、適度な長さ、太さ、形を選びながら、道すがら取捨選択しつつ、だんだんとグレードアップしながら進みます。現場に不要な長さ100cm位の金属や丈夫な木製などの棒があると、なんだかわからないのですが、倉庫の端の代表取締役コーナーに取っておいたりします。先日は古いスキャナを分解したところ40cm位の無垢のステンレス棒がひょっこり出てきました。長さは物足りないものの、重さに魅了され、自宅の宝物箱に入れようとしたのですが、若干はみ出したため、本棚に置いてあります。嫁は聞きます。「これ何?」と。説明に困り、自分でも考えます。「これはなんだろう?」と。取り敢えず重量感のあるステンレスの棒です。「何かに使うの?」と畳み掛けます。「何に使うのだろう?」と僕は思います。本棚からも若干はみ出している重量感のあるステンレスの無垢の棒が捨てられるピンチです。しっかりした返答をしなければ無くなってしまうと、焦れば焦るほど、その棒の存在意義は霧に包まれます。そもそもY染色体にしかわからない、人類存亡に関わる重大な理由があるのかもしれませんが、ちっぽけな僕にしてみたら、もう「理屈じゃないんだよ」としか言えない欲し欲し衝動なのです。そんなピンチの中、土俵際で光が指しました。本棚からは棒の横に空箱も、はみ出していたのです。よく部屋を見渡せば、至る所にジャムやら何やらの、いろいろな形の空瓶もあるではありませんか。そこまで言ったら極めつけは、やっぱり紙袋です。毎日少し遠めのご近所におすそ分けして余りある程の紙袋が、棚の上はまだしも、棚と壁を始め、ありとあらゆる隙間に詰められています。それまで、あまり気が付きませんでしたが、そもそも我が家の棚という棚の最上部には、お菓子の空き箱やらヘンテコリンな瓶やらで溢れかえっているではありませんか。あと輪ゴムと紐も!!。この収集癖は男性のぼくには、とても理解できません。しかし、この点を理論的に詰めていくと、試合に勝って勝負に負けるというような、ロクな事がないことは、43年の経験で理解しているので、僕の大事なステンレス棒は、取り敢えず黙って壁とテレビ台の隙間の巾木の上に詰めることにしました。
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