2016-03-08
平成28年度2月号茂八通信コラム
という訳で蛾の話の続きなのですが、先月号をご覧になってない方は、何のことかさっぱりだと思いますので、ぜひ先月号と合わせてお読みください。二か月に渡ると前回何を書いたのか全く覚えておらず、並々ならぬ情熱をもって書いたことだけは覚えてるのですが…ということで読み返してみました。若者のフユシャクという蛾が夏場は天敵が多く滅茶苦茶食べられる為、それを防ごうと冬場に生きる決意をし、その代償として羽根を無くすという大胆発言を会議でするみたいなことになっていました。そもそも蛾が何年も生きるはずもなく、若者の蛾も年寄りの蛾もいないのではないかというのが醒めた今月の僕の率直な感想でした。しかし鱗粉を巻き散らすという、蛾に生まれた唯一の特権を実際に捨てた蛾が存在し、月山朝日博物村に標本になっています。前回は僕も情熱のあまり、あたかも蛾の会議に出席しているかのような書き方をしておりますが、頑張ってその会議とやらに参加している気分で書いてみようと思います。「羽根を無くそう」と若者の蛾が発言しただけでも場は騒然となったと思いますが、この若者の蛾は畳みかけるように、さらなる爆弾発言を提案します。「冬場はさみーので、なんか食べたらお腹の中で凍ってしまいます。したっけ食べるのをやめましょう」もう皆がアングリの提案ではないでしょうか。紛糾するどころか、しずかーになるレベルの的外れな提案に思えます。普通は失笑&無視で終わりでしょう。「もう話にならん」とあきれ返る重鎮の蛾たちの顔が目に浮かぶようですが、実際にフユシャクは口を退化させています。僕はこの説明文を読んだときに驚愕しました。蛾に生まれながら羽根を捨てご飯もだべない、この生き残り方法は、ニッチや隙間産業を目指す当社のような弱小企業の参考になるのでしょうか?現実の話に戻りますが、先日アホな若者のヘンテコな意見に耳を傾け、受け入れ、同調し、失笑し、時には厳しい意見を下さった大切な取引先の親方の突然の訃報に触れました。なるべく私情を挟まず毎月文章を書いておりますが、最重要取引先の一つでもあり、人生の大きな指針を失った今月は、数日努力しましたが、どう頑張っても面白おかしく文章が書くことはできないみたいです。こうして越えがたい試練を無理やり超えさせられ、好む好まざるにかかわらず、若者がいつしか重鎮になっていくのでしょうか。今度は夢の中で叱ってください
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