2016-06-27
平成28年6月号(第58号)茂八通信コラム
東京出身の嫁が、東京は世知辛いが、鶴岡は人情味があるといいます。なんでと聞いたら、嫁曰く主婦の店の米売り場でどの銘柄にしようかと悩んでいたら、隣にいたおばさんが「の~ まようの~」と言ってきて、思わず笑ってしまったと。東京だってそういう事もあるんじゃないと聞くと、そんな事は無いと断言します。その証拠に…と話が続いたのですが、不思議な話でした。東京に帰省しているときに、人々の雑踏の間から、猫がさながらロケットの様な猛烈な勢いで飛び出してきたのだそうです。そしてその猫ロケットは、一直線に嫁の弁慶の泣き所に直撃したそうです。嫁に言わせると、とにかくその猫が「すげーイシアタマ」だったそうです。そのすげーイシアタマの猫が弁慶の泣き所に激突した瞬間、ゴツンとものすごい音がして、思わず雑踏の中「いてー」と大きな声が出たそうです。うずくまって足を擦りながら恥ずかしくなって辺りを見渡すと、沢山居る人たちが全員知らないふりをして、目をそらし通り過ぎていったそうです。思わず嫁は心の中で、「みなさん!!今すごいイベントが起こりましたよね!!みなさん、ごらんになりましたよねー!!」と叫んだそうです。結局誰も目を合わせてもくれず、仕方がないので誰かに話したい衝動を満足させるために、そこらへんにあった店に入り、要りもしないものを買い「今ですね~」と説明して帰ってきたというのです。「東京はせちがれっ」と怒る嫁の出身地は東京都東村山市で、僕は微妙な線だと思っています。
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