2017-06-30

平成29年5月(第69号)

我が家で、先日ちょっとした事件が起こりました。毎度の事ながら、お客様に伝えるべきか悩むところですが、どうしても僕には解せないのです。摩訶不思議で大変にミステリアスなのです。どうでもいいと思えば思うほど、やはり何が起こったのか真実が知りたくて仕方がないのです。事件は、またしても7時のNHKニュースの時間です。家族で二日目のカレーライスを食べている時に起こりました。子供たちには、カレー皿とサラダの小鉢がありました。サラダの横には、カレーと同じく昨日の残りのブロッコリーの茎が一本づつ載せてありました。テロ等規制法で国会が荒れているニュースから、パククネ大統領が警察に身柄を拘束されたあたりで、六歳児が言いました。「ブロッコリーをお母さんが食べた」と。嫁は、「なんであんたの食べかけのブロッコリーをとるのよ」と半笑いで返しました。ブロッコリーは、当初サラダの小鉢に添えられていましたが、六歳児がそれの端っこを少しかじり、カレーライスの上に置いたまでは僕も現認しています。それがいつの間にか忽然と姿を消したと主張するのです。当然僕は食べていません。普通だったら一番怪しい4歳児なのですが、子供たちは長テーブルの長辺同士に座っているために、その距離は150㎝です。ブロッコリーまで辿り着くには、僕とパククネの間を匍匐前進で通過し、更にアツアツのカレー鍋を乗り越え、テーブルを縦断しなければブロッコリーの茎には到達することはできません。状況的にはかなり難しいと思われます。それでなくとも、彼は昨日、自分だけ残した筑前煮を罰として「今日食べなかったら明日も出てくるよ」と言われて出され、その蒟蒻の三角形の先端部分を3㎝程度、口から露出させたまま5分以上もパククネを見ているのを僕が横目で確認しているので、いわば完全なアリバイがあるといえます。僕は少し気になったので、とりあえず子供を椅子から下してズボンなどを確認し、それから椅子の下を確認しました。何処にも無いのです。「ないなー」という僕の言葉を聞いた時に、嫁が言いました。「きっとコビトさんだね」と。おう?と思いました。理系の学校で偉そうに先輩風を吹き散らかしていた嫁の口から「コビト」という言葉を聞き、なんだか無性に腹が立ちました。僕は思わずズレた眼鏡を直すと、自然と言葉が出てしまいました。「ジツニオモシロイ」と。実際こんなに不思議なことがあるでしょうか?ブロッコリーは一体全体どこに消えたのか。床に落ちたのを猫が食べたのか?え?猫が?ブロッコリーの茎を?え?猫が?そんなことあります?「真実はいつもひとつ」と高名な探偵が言っていますが、これはかなりの難問ではないでしょうか。怨恨の線も金銭目的の線もありません。なにしろ僕達家族は全員ブロッコリーが余り好きではありません。栄養摂取の為、渋々食べているのです。しかも二日目なので、まだましなアフロ部分は既に無く、茎だけなので、きっと栄養もありません。そもそも子供の食べかけのカレーの付着したブロッコリーの茎などという物は、いわばこの世の中に存在する物の中でも、最もクダラナイ物の一つと言えます。そこから僕は子供を風呂に入れるついでに、裸にし服などを隅々まで探索し、ゴミ箱の中や床も、もう恐ろしくまじめに探しましたが、本当に何処からも出てこないのです。寝る前に嫁に「あれってどういう事だと思う?と聞いてみたところ「あ?何の話?」ともう全然興味すらない様子でした。その後どうなったかというと...結局そのまーんまです。実に面白くもなんともないのです。真実もひとつもないのです。数週間たった今でも、僕は折に触れ、ふっと消えたブロッコリーの茎の事を思います。僕の心のどこかで、コビト?という思いが芽生え始めています。


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