2018-02-01

平成30年1月(第77号)

お客様宅に車で到着し、そのお宅の前で打ち合わせをする前に、心を鎮め、滑らかに話をするために喉を潤そうとした時、その水筒を持つ手が滑り、股間が濡れた場合急転直下でピンチに陥ります。いわゆる晴天の霹靂という事態です。大体運転席で水筒を飲み損ねた場合に、位置的にも量的にも、かなり見栄えの悪い状態になります。うまい具合にシートを伝いお尻の方までぬれたりすると、中までは染みないものの、見た目上は相当な攻撃力を放つことになります。お客様が到着に気づいてない場合などは、遅刻クソクラエとばかりに車を再発進させ、離れたところで乾かすわけです。しかしお客様が時間通りの到着に気づき玄関灯を点けてくださったり、窓越しに軽い黙礼などを交わした場合などは、もう一巻の終わりです。完全にやってしまったと思われるいで立ちでお客様に対峙することになます。逆の立場で考えた場合どうでしょうか。配達の人でも誰でもよいですが、股間がうまい具合に濡れている大人が、何事もなく入ってきて、ふつうに話をし、通常業務を行った場合、平常心を保つことが出来るでしょうか。これはお客様に対するホスピタリティーを著しく欠いた行為と言えるでしょう。きっと僕だって見て見ぬふりをするのでしょうが、精神的ダメージは甚だ大きいと思われます。しかし僕の年齢になると、このような修羅場は、既に幾度となく潜り抜けています。初めのうちは「そこで水筒の水をやってしまいました」とお客様に見せ、軽い笑いを取っていたのですが、どうもその後お客様から下に見られるような気がします。なぜか作業料金も適正でない気がしてしまったりします。その後はオーバーズボンをはいてごまかしたり、玄関先での話だけの場合はビジネスバックで隠して、帰るときにジリジリバックを移動させ、お尻を隠したり等していましたが、先日とある職人さんに凄い解決法を聞きました。その職人さんの対処法というのは、「より濡らす」という物で、まさしく逆転の発想と言えます。僕には思いもつかない方法でした。つまり水筒のお茶を体全体になすり付け、ズボンばかりか上半身さえも濡らすという物です。「前の現場がアレで」等と訳の分からない事を言いながらお客様宅に入るそうです。僕はコソコソ隠す事ばかり考えていて、いわば逃げのオシッコタレでしたが(たれてませんけど)、その職人さんの方法は、濡れを逆に全面に押し出すという。まさしく攻めのオシッコタレと言えるでしょう。オシッコタレ界のチェ・ゲバラです。きっとこの人は死ぬ時も、前のめりに倒れて死ぬんだろうなと思いました。
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