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2007-07-22

人の手によって 蔵屋敷LUNA

森茂八商店には、二つの蔵が有ります。
幼い頃、悪いことすると、閉じこめらとても怖かったです。

当時禁煙を誓った父親がコソコソタバコを吸っているのを発見し
蔵に閉じこめると言ったら
「仕事しなくて良いなら、喜んでずっと入ってる」と言われました
あほうオヤジの強がりと当時は思いましたが...

1人で蔵に入って重い扉を閉じると解ると思います。
外の喧噪といきなり遮断され、1人になります
空気の温度、臭い。「懐かしい」と感じているのは
DNAの二重螺旋の中に組み込まれた日本人の遺伝子でしょうか

今ならば、当時父親が言ったことがよく分かります。

ニュースでは、蔵もどんどん数を減らしているようです。
お金を積んでも新しく作ることは出来ない物なんですけど

蔵を「残してもらいたい」と言う気持ちを持たない日本人は
居ないと思いますが、実際持ち主の立場で有れば
他の人の「なんとなく」の思いの為に、私財を費やし管理して
今の時代に合わない、使いようのない一つの建築物を残すのは
本当に至難の業です

たとえば朱鷺という、学名にニッポンと冠した美しい鳥の絶滅を
望まなかったのは、みんな同じで、二度と取り戻せなくなって
初めて人間は「何故もっと早く」後悔するのでしょうけれども...

取り壊す予定の築160年の酒蔵をレストランとして再生した
「蔵屋敷LUNA(ルナ)」が鶴岡市昭和町12-23に
19年8月1日開店します
(勿論うちにある蔵とは無関係です。)

開店前ですが、昨日中に入ることが出来ました

160年前、1847年頃といえば、トーマスエジソンと同い年ですね
ペリーさんが来る前、12大将軍徳川家慶が国を治めた時代
一体どんな職人さん達がこの蔵を建てたのか
一体何人の悪い子が、ここに閉じこめられて大人になったのか
この蔵が残るのかと思うと嬉しくて仕方有りませんでした。
ありがとうというのは、筋違いでしょうけれども

作り上げるのも人の手、それを壊すのも人の手、壊すのを止めるのも
人の手だと、「残ったらいいのにな」と思いながら何も出来ない僕と
行動を起こして残してくれた人と...

昨日は良い時間を過ごさせて頂きました。

開店したら、早速ご飯食べに言って、報告させてもらいます

鶴岡にいらっしゃる場合は、来週水曜以降!!
お問い合わせは 蔵屋敷LUNA 0235-22-1223
http://www.web-luna.com

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